はじめから最強メンバーの野球漫画なんていらない

少し体を動かせば汗がびっしょりとアンダーシャツを濡らしてしまうほどの暖かさの下、練習が行われました。
クマさん体操にキャッチボール、内外野ノックといつもルーティーンで始まり、そこからは二名をシート打撃を元にシートノックが始まりました。
その後はバッティング選手にランナーに入ってもらっての本格シートノックに突入。
ランナーに入ってくれたジュンペイがとにあく凄いスピードで次の塁を狙ってくれたおかげで非常に濃厚な練習となりました。
今までの練習ではアウトに出来ていたものがセーフになり始め、1ヒットがツーベースになりました。これは練習と実践との違いです。
当然試合となれば相手チームの若い選手などはがむしゃらに次の塁を狙ってきますので、このジュンペイの走塁はまさに実践感覚での走塁に対しての現状の大阪カープスの姿となりました。
練習中何度も何度もキャントクが言いましたが、大阪カープスは昨年データでは3点以内に失点を抑えないと勝利する事はできません。死球に被安打など避けれない失点は致し方ありませんが、防げる失点は絶対に止めなければなりません。
それはゲッツーを取ったりなどの難しい方法ではなく、外野は内野にすぐ返球する、ちゃんとグローブに投げるなど基本的な事で防げるものも多くあります。
失う一点はあっという間ですが、それをひっくり返す2点を取る事は簡単ではありません。
つまり、その一つのプレイで一気にチームは逆境に立たされます。
基本的な事は、その日のキャッチボールから始まり、その日の体操から始まり、更には、先週の自分の失敗と向き合って今日に至っているかまでさかのぼっていきます。つまりその一瞬はその一瞬ではなく、そこに至る経緯がその一瞬に出ているのです。それは成功、失敗、共に言えることです。
だからキャントクは言います。
「うまい練習をするのではなく、上手くなるための練習をしなさい」
それは失敗しない練習ではなく、失敗を見つけて向き合っていくのが練習だという事です。
今日キャッチボールでどこまで意識をもって一球を投げたか、一週間家で何か柔軟でも先週の失敗を考え直したりしたか、それらを踏まえて今日グランドにいるか、そう考えればもっと何か見つかるはずと思います。
そして面倒なようで、これが野球の一番楽しい遊び方と思います。
毎回何も対策せず、練習もせずに試合だけしても、同じ失敗を繰り返すだけでそこに楽しさのかけらもやりがいもないと私は思います。(その場限りのエンジョイする野球は別として)
今大阪カープスは新人メンバーが増えて嬉しい半面、意思の疎通や見えない力のバランスの均衡的な物は安定していないので、各選手の能力x人数という総合力にはなっていません。
でもこの苦しい状況を沢山の練習と意味ある試合を経てまとまっていく事って楽ではないですがとっても楽しい事で、それそこがヤリガイ、なのではないでしょうか。
今日のできなかったは明日への大きなヒント。今日の弱いは強くなる伸びしろを残した楽しみの時間が長いことを意味します。
皆で一歩ずつ議題を理解して、一歩一歩進んでいきましょう。
それが大阪カープス漢の道。
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